厭世百合日記

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『ときめく、はじめての。』百合のなんたるかを熟知している一冊

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こんにちは、関空はるかです。

 

私が大好きな百合短編集のレパートリーがまた一つ増えました。

今回読んだのは野中友さんのコミック『ときめく、はじめての。』という本。

 

いや~、やっぱり百合短編は至高だね、尊い

そう改めて感じさせてくれた一冊です!

 

作者のコメントが秀逸

内容に入る前に、まず巻頭の野中友さんによるはしがきに注目したい!

それがこちら↓

読んだ後にこの子達の行く末を想像するまでが百合、という気持ちで描きました。よろしくお願いします。 

 

野中友『ときめく、はじめての。』巻頭より

私が注目したいのは、太字で書かれた部分。

 そう、これなんですよ。

前回もちょっとお話ししたんですが、百合短編のいいところはおしまいの後の余韻に浸れたり、その後の展開を妄想したりできるところにあるんです。

 

この作者さんはそれをわかっている!

 

実際この短編集は、それぞれの話が終わるごとに1ページ程度の後日談も一緒に描かれていて、それもまた私たちの妄想が捗る要素となっています。(後日談も「語りすぎず」の加減で描かれているのでグッド)

 

友達同士から年の差まで

百合のシチュエーションも様々です。

収録されている6作品を大きく分けると、「幼馴染の百合」「先輩後輩の百合」「立場を超えた百合」という感じになりますが、それぞれ少しずつ趣が異なるので飽きのこないストーリーを楽しめます。

 例えば、「いじわるのすすめ」と表題作の「ときめく、はじめての。」はどちらも同じ学校の先輩と後輩の百合を描いた作品ですが、前者は一見怖そうな先輩のギャップ萌えをたっぷり楽しめる作品なのに対して後者は、後輩の家にお泊まりに来たマジメな先輩と、それを迎える先輩一途な後輩がお互いに夜のことについて意識しあってあたふたするというちょっとエッチな作品となっています。

 

・・・いやあ、初夜前のこういったやりとり、大好きです。

この話はコミックの中盤に入っているんですが、最後の7つ目の話にその続きが描かれていて、これは終わり方がとても面白い。

こういう俗っぽい話もアリですよ。本当に。

 

お気に入り

私の嗜好は「幼馴染の百合」だったり「友達の延長線上としての百合」だったりするので、最初の話である「まくあいカーテンコール」がお気に入り。

話としてはまさにそのジャンルの王道!って感じなんですけど、お互いを意識しあっている描写が要所要所にいい具合に出てくるので読んでいてワクワクします。

安易にくっつける結末にせず、ちょっともったいぶらせた終わり方もとても私好みでした。

幼馴染制服百合万歳!!!!!!!

永遠に堪能していたい気分になる。

 

あとは、「グッドモーニング・イブ」でしょうか。

これは社会人と高校生という「立場を超えた百合」なんですけど、これは最後の一コマが最高にシビれた。

本来的には私の嗜好とは少し外れるんですけど、このコマがある種の、なんというか百合のあるべき姿というか・・・百合の理想を体現しているような気がするんですよ!!

こう行く道もアリだなと思わされました。

 

まとめ

 とまあかなり主観的になってしまいましたが、私の嗜好に少しでも共感できる人なら間違いなく楽しめる一冊です!

ぜひこれを手にとって、いろんな百合の姿に思いを馳せてみてください。

 

それでは!