厭世百合日記

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『安達としまむら』 程よい距離感で互いの心情を楽しむ

こんにちは、関空はるかです!

昨日ちょこっと触れた入間人間さんの小説『安達としまむら』の1巻が読み終わったので、感想やら何やらを書こうと思います。

以前に同じ入間人間さんが書いた小説『少女妄想中』を読んで、すっかりハマってしまったので今回はこちらも買ってみました。

あっちは短編集だったんですが、『安達としまむら』は結構続いているらしいですね。

書店には6巻くらいまであったかな?

主人公の「安達」と「しまむら」、その周りの人物のキャラクターが面白く行きているので、一度読みだしたらなかなか止められない・・・

そんな一冊でした!

登場人物とあらすじ

文字通り、「安達」と「しまむら」がメインにストーリーが展開されていきます。

「安達」はちょっと不良の女の子。

普段から授業をサボってばかりで、あまり人付き合いが得意ではありません。

というよりわちゃわちゃした雰囲気が苦手らしいですね。まるで私だ

一方で「しまむら」は正反対の真面目な女の子・・・とはいかずこっちもサボり魔っぽい。

ユニクロさんでもH&Mさんでも無いんです。しまむらです。

サボり魔のしまむらさん。

しかも安達よりも明るい色に髪を染めており、立派に不良(?)です。

でも彼女は安達とは違ってぶっきらぼうな性格ではなく、むしろ社交的なほう。

根っこは真面目な子らしいですね。

「日野」と「永野」という真面目な友人まで持っています。

 

あらすじとしては、ある日から一緒に授業をサボる仲となった安達としまむらが、簡単に言えばいろんなことをしてお互いの距離が縮まっていくというお話です。

最初は一緒のサボり場所である体育館から、放課後、そして休日とだんだん一緒にいる時間が増えていく中でお互いの関係が少しずつ変わっていくので、何気ない日常の中にも小さな進歩があり、とても楽しめる作品となってます。

また、お話によって安達側、しまむら側と別々の視点に立っているのが特徴的。

そのため、それぞれがどんな価値観や考え方を持っているのかが手に取るように分かります。

みどころ

やっぱり安達としまむらのキャラの違いでしょうか。

確かにふたりとも授業をサボっては体育館の2階でひっそりボーッと時間を潰すちょっと悪い子なんですが、逆に言えばそれ以外の共通点って案外少ないんですよね。

その授業をサボることだって、安達としまむらで理由が少し違う。

あと、これは二人の人付き合いの方針にも関連してくるんでしょうが、意外にも二人ともお互いのことをよく知っているわけではありません。

だからこそ、お互いの日常の中で相手のいろんなことを発見していき、その都度驚きや感心があります。

それともう一つ良いなと思った点は二人の友達関係の描写が丁寧であること。

小説やマンガって二人の出会いから接近までが結構急であったり唐突であったりしますよね。

『安達としまむら』ではそんなにかんたんに行かない。

互いにもっと仲良くなりたいと思いつつも要所要所で壁や価値観の差を感じてしまうんです。

例えば、しまむらはやたらと自身の話を避ける傾向にあったり、安達はしまむらの友達と馴染もうとしなかったり。

このような微妙にまだ超えられない両者の壁こそがこの物語の最高のスパイスだと思います。

彼女らはまだまだお互いをよく知らないため、あるいは会話があんまり得意じゃないのか、二人きりになるとだんまりしてしまう場面が何回もあります。

普通私たちってこういう時って「なんか話さなきゃ」って焦りますよね・・・

でも彼女たちにとってそれもまた大切な時間なんです。

このような両者の壁に関してはどちらかと言うと安達のほうがしまむらに対して強く感じていること。

だけどこれが安達を可愛らしくさせている!!

実は感情の浮き沈みが激しいけどその表現がとっても不器用な彼女の一挙手一投足が読み手を惹きます。いやあかわいい。実にかわいい。

まとめ

最高の一冊でした。以上。

こういう距離感(心情面も含めて)って私のストライクゾーンでして。

微妙な距離感にもどかしさを感じられ、とてもおもしろいです。

続編も買ってみたので、機会があればまた感想なんかを書こうと思ってます!

それでは~