厭世百合日記

百合コンテンツについて更新していきます

厭世百合日記

伊予を舞台に繰り広げられる青色の百合ストーリー『熱帯魚は雪に焦がれる』

新年初レビューになります。改めてよろしくお願いいたします。

 

しばらく百合作品から遠ざかっていたんですが(主にバイトのせい)、さすがに年が明ける頃には禁断症状が出てきたのでいくつか新しい作品を購入してきました。

当分は心おだやかに過ごせそうです。

やっぱり百合は最高だぜ!

 

いくつか仕入れてきた中で個人的に注目したいのは『熱帯魚は雪に焦がれる』という作品。

昨年の年末に出版されたばかりのコミックみたいですね。

表紙とタイトルに惹かれて買ってみたのですが、舞台設定やキャラデザ、そしてストーリー展開がとても素晴らしく、続きが楽しみです。

あらすじ

都会の高校から、海辺の田舎町にある七浜高校へ転校してきた小夏は、周囲にうまくなじめずにいた。

そんなとき、七浜高校水族館部のひとり部員である小雪と出会う。

小雪は周囲から高嶺の花と思われており、そのイメージ通りに振舞うことに、少し寂しさと息苦しさを感じていた。

 

異なる孤独を抱えて、お互い惹かれたふたりはーー?

 

1巻裏表紙より引用

みどころ

まず、ストーリーの構成が百合の魅力を最大限に引き出せるようになっています。

物語序盤を引っ張っていくのは、小夏と小雪の置かれている境遇です。

都会から伊予長浜の町に「ひとりで」やってきた小夏と、みんなの憧れの存在でありながらも本当の自分を振舞うことができず、いつも「ひとり」でいる小雪。

ふたりは「孤独」という接点を通じて親しくなります。

百合というのは、いうなれば少数派であるわけですから、親しくなる動機というか接点というのもやっぱりニッチなものである方が二人の間に特別感が生まれますね。

この特別感というのがその後の展開を握るのですが、この作品では(少なくとも1巻の時点では)、互いの孤独を解消することが序盤において二人を結びつける理由、すなわち特別感の内容となっています。

ちなみにこの特別感の核心は中盤以降になると、「二人っきりの時だけ見せる本当の姿」へと変化していきます。(特に小夏→小雪)

 

また、登場人物にフォーカスを当ててみても魅力的なキャラがちらほら。

まず小雪がそうです。

小夏との出会いによって自分の気持ちを表に出すようになり、その変化が可愛い。

そしてもうひとり注目したいのが「広瀬」の存在。

転校してきたばかりの小夏をサポートするポジションです。

彼女のまっすぐとした(あと頭のネジが抜けている)性格に助けられる展開も。

あっという間に小夏の人間関係の中枢へと滑り込んできた広瀬さん、今後はどんな姿を見せてくれるんだろう。

まとめ

とまあ言いたいことをつらつら書いていったら堅苦しい文章になってしまった・・・。

一言で言うと、かなりイイ作品。

作風としては「やがて君になる」と似たような感じなんだけど、こちらは設定がより個性的。

水族館部、一回見学してみたいですね。

全体的に優しい世界なのも良いところ。

田舎だからってわけじゃないと思うけど、登場人物みんな良い人です。

特に広瀬さんがすごく良いキャラです。推したい。

こう言う王道的な作品がやっぱり大好きですね。

続編が楽しみです!