厭世百合日記

百合コンテンツについて更新していきます

厭世百合日記

ほんわか優しい百合のストーリーをじっくり楽しむ『ぷくゆり』

先日、『ななゆり』という百合コミックを買って読んでみたところ、気が狂うほどの感銘をうけたので、同じ作者が書いているもう一つの作品も買ってしまいました。

それが今回の『ぷくゆり』というコミック。

今回も優しく、なんだかじわっと胸にくる百合ストーリーを楽しむことが出来ました。

あらすじ

人見知りの穂波さんと、ちょっぴりヤンキーの朝倉さん。

そんな真逆の二人の甘酸っぱい友情を描いた表題作『ぷくゆり』をはじめ、幽霊の女の子とのひと夏の思い出を描く『ゆうりい』、ふたりぼっちな関係を甘く、どこかほろ苦く描いた『ふたりだけ』など、バリエーション豊かな5作品を収録。

 

思春期少女たちの純粋で、キラキラで、暖かな想いに包まれたハートフルな短編集です。

 

 

裏表紙より

みどころ

今回は3作品の収録でした。

まず、全体を通してこの作品は前作に比べてメインのキャラクター(カップリング)の描写のみならず、それを取り巻く周りの人間の登場機会がかなり増えていますね。

例えば、収録作品のうち『ぷくゆり』では、朝倉さんの過去を知るクラスメイトが穂波さんに迫って彼女とは関わらないほうが良いと忠告する場面があります。

こういうのって前作の『ななゆり』にはありません。

『ななゆり』に収録されている2作品はいずれもメインのキャラクター2人に最大限フォーカスをあてた作品だったので。

な~んも逆境も試練もない優しい世界を描いている前作のような作風のほうが私としては好みなのですが、このような描写が増えたことでよりメインキャラクターたちの心情に注目してみたくなりますし、感情移入もしやすくなります。

それでこう、困難を乗り越えた先でお互いが自分の感情に素直になって相手に伝えるシーンに達した時の「やったぜえええええ」度合いといったら!

うまく言葉に出来ないんですが、これはこれでありなのでは?と思います。

 

その一方で二つ目の収録作品『ゆうりい』は例外的で、前作の作風を踏襲しているところが多いです。

幽霊の女の子(本当は生き霊)とふつーの女の子のひと夏の戯れを描いている作品で、他に二人に干渉する存在は皆無です。

それでいて、二人の関係性がかなり限定的である(スマホのカメラなど、画面を通さないと姿が見えないこと、成仏まで時間がないことなど)のも特徴。

詳細は省きますが、最後にお互いが生身の身体同士で再会するシーンはちょっと感動ですね。

まとめ

いざ感想を書こうと思ってもなかなか文才というのはスッと身につかないもんで、最後の方なんてかなりヤケクソで書いてしまったところもあるが・・・。

いや~、とにかくこの作品も好きです、とても素晴らしい。

前作よりもストーリーに起承転結がある分、深みはあるかもしれない。

前作のような大胆なシーンは控えめになってしまいましたが、今作は出会い→告白の形式で話が進められているという点で違いが出ています。

どちらもとてもいいコミックなのでぜひ。

・・・次回はもっとちゃんと書けるように精進します。