厭世百合日記

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タイムリープと百合、全く新しい組み合わせが生み出す涙のストーリー『明日、きみに会えたら』

百合作品って広義的には恋愛ものに分類されます。

したがって、高校生の何気ない日常生活であったり、社会人の同棲生活であったり、作品の舞台となるのはこのような普段の日常。

しかし、今回ご紹介する『明日、きみに会えたら』はそんな日常描写から一点、衝撃の幕開けを迎えるのです。

 

どんな話?

2000年の春、中学生になった結城凛子は同じ学校の高等部に通う3つ上の花野あかり(あーちゃん)に恋心を抱いています。

二人は放課後になるといつも一緒に遊ぶほどの仲良し。

そして月日は流れて凛子が14歳の春、あーちゃんは高校を卒業してしまいます。

式の前日、凛子は明日はあーちゃんに告白するんだと決心して眠りにつきますが、翌日目が覚めると、凛子はあーちゃんの子供たちに囲まれていて・・・。

そう、凛子は15年後の世界へと迷いこんでしまうのでした。

 

こんな人におすすめ

新鮮な百合ストーリーが読みたい人

先ほども言ったとおり、この作品は今までの百合作品には無かった独自の世界観とそれに基づいたストーリーが展開されています。

ちょっと他の百合に飽きた時、これを手にとって読んでみると新たな感動に出会うこと間違いなしです。

 

感動する百合を読みたい人

タイムリープものと言えば、思い通りにならない未来を変えようと奮闘するとか、元の時代に戻りたいとか、おなじみのストーリーがありますよね。

そしてもれなく感動してしまう。

この作品はタイムリープものの醍醐味をそのまま引き出された上に百合要素が追加されているので、読破後にはしみじみと心に残る内容となっています。

 

みどころ

引き込まれるストーリー

タイムリープっていうテーマがいいですよね。

時間移動は本人の意志とは関係なく強制的になされるものだから、凛子にとって最も大切な日、なにかが軌道に乗り始めたタイミングで発動してしまいます。

これによってストーリーにもどかしさが生まれるんです。

一番大事な時を迎えることの出来ないもどかしさ。

そして突如として突きつけられる過酷な試練。

凛子は様々な環境に振り回されながらも、元の自分に戻るんだと奮闘します。

全体を通して非常に読み応えのあるストーリーではないでしょうか。

「私のきもち

あーちゃんに・・・

明日の卒業式で絶対に伝えるんだ

あなたのことが・・・好きだって

世界で一番大切な人だって・・・」

 

凛子を囲むキャラクター

凛子が運命に立ち向かって奮闘しているその周りには、彼女を愛してくれるたくさんのキャラクターたちがいます。

最初は一人でふさぎ込んでしまう凛子ですが、次第に周囲に心を開き、自分の心情を打ち明けていって・・・。

暗いストーリー展開の中でも、凛子は人のあたたかさに触れ、彼女は心を強く持っていきます。

そして凛子は物語の核心へつながるヒントを探り当てていくのでした。

「・・・ねえ”りんちゃん”

・・・ずっと考えてたんだけどね

私たち同い年なんだよ

・・・だから

あたしとりんちゃん

今からでも”友だち”になれないかな・・・?」 

 

まとめ

基本的には凛子視点に立って物語が進むので、最初はめちゃくちゃ「そんなのいやあああ」って思いながら読んでたんですけど、中盤以降はその中からでも徐々に希望を見出す展開に。

こうなってくるとスイスイページが進む。

その中で、主人公の凛子とその想い人のあーちゃんの他に物語上のキーパーソンが見えてきます。

彼女が凛子の運命を変え、ストーリーも彼女によって思わぬ展開に転びます。

さてそれは一体誰なのか、それはぜひご自分で確認してみてください。

ちなみにあーちゃんの子供として登場した3人、めっちゃ可愛い。ぜひ私を養ってくれ。

冗談抜きで好感を覚える・・・覚えませんか?

その3人の他にも登場人物はみんなほんとにいいキャラしてるので、そこんところも楽しめるかと。