厭世百合日記

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閉鎖的な空間で紡がれる歪んだ愛は・・・『籠の少女は恋をする』

『やがて君になる』5巻『エクレア bleue』と同日に電撃文庫から発売された新作百合コミック『籠の少女は恋をする』という作品が期待以上に面白かったので皆さんに読んでいただきたいのです。

・・・と思って起稿したのが今からおよそ4日前なのですが、こちらのミスで半分以上書き上げていた下書きが消えてしまいまして。

今頃の投稿になってしまうことをお許しください。

 

どんな話?

謎多き全寮制の学園へと転入してきた千鶴という少女と、ルームメイトやクラスメイトの女の子たちとの交流を描いた話です。

これは互いのキズを舐め合う少女たちの、ほのかな恋の物語。

容姿端麗、頭脳明晰な少女たちが集められた全寮制の学園。

そこは他では見られないような特別な健康診断やカリキュラムが設けられた特別な場所だった。

家を追われ、学園に転入した千鶴は、そこに住まう少女たちと自分の過酷な道行きを知り・・・。

 

1巻裏表紙より

 

こんな人におすすめ

  • ちょっと暗めの百合ストーリーが読みたい人
  • エロい百合が読みたい人
  • 百合作品に付加要素が欲しい人

 

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みどころ

そそられるストーリー

まず、舞台設定やストーリー構成がとても秀逸だと思いました。

読みはじめてたった数ページで読者を作品の世界へと引き込んでしまうような、とにかく次へ次へと読み進めたくなる作品です。

と言うのも、この作品って基本的に千鶴視点でストーリーが進行していて、その千鶴もあんまり学園やそこに暮らす少女たちのことをまだよく分かっていないんですよね。

だから物語が展開していくに連れて、私たち読者も千鶴と同じ立場で、色々とわからなかったことが明らかになる。

スッと自然な流れで話が始まりつつも、次第次第に物語の核心に迫っていくので、ある種の謎解きストーリーを読んでいる気分になり、ワクワクしますね。

シックな雰囲気のなかで繰り広げられる彼女たちの物語はとても魅力的です。

「何が誇らしいものですか

何も知らないくせに偉そうなこと言わないでよ

何も知らないお嬢様

いいわ私が教えて差し上げる

卒業するってことはね・・・」

 

一筋縄ではいかない関係

物語の舞台となるのは全寮制の学園です。

だいたい察しがついている方もいると思いますが、ここって一人も殿方がいないんですよね。

つまり少女たちの楽園!

まあということは・・・そういうことなんです。

やっぱり千鶴を囲む人間関係はちょっと訳ありな感じ。

人一倍「愛」を渇望する子、上級クラスに対して劣等感を持つ子、姉の背中を必死に追いかける子、美しくも孤独を貫く子・・・。

せまい学園ではありますが、そこには様々な境遇を抱えたキャラクターたちが集まっています。

千鶴のパートナーとも言える、ルームメイトの美緒もまたそんな一人で、千鶴とはなんかぎこちない感じ。

私たち読者はこのような、ある意味個性に富んだ少女たちを千鶴の視点から覗いていくのです。

 

ハードな描写

それと、端的に言ってエロい描写が多めなのも大きな特徴です。

まあこういうシーンってわりかし賛否両論あると思うんですけど、私は大好きです。

だってエロいですから!(ストレート)

やっぱり恋愛モノですからね、こういう場面があってもいいじゃないですか。

こういう描写が多いという点では『捏造トラップ』と似ているところもありますが、こちらはより暗い雰囲気の作品。

若干テイストが異なる印象です。

この作品では、彼女たちがそういう行動に至る裏の心情というのがより問われているような気がします。

 

まとめ

ゆる~い百合もいいけど、それとは正反対のシックで暗いドロドロした百合もまた読みたくなるものです。

この作品は百合要素だけじゃなくて、舞台となる学園やキャラクターに関してまだまだわからないことだらけ。

純粋に、今後のストーリー展開も気になるところです。

なんというか、どちらかと言えば古い感じの百合作品なのに私にとっては新鮮な感覚。

言われてみればこんな世界観の作品はあんまり読んだことなかったんですよね。

エロゲーで出てきそう。

まあ、それはともかく私としては今後の動向に注目したい作品です。

さっきも言ったとおり、好き嫌いは分かれそうなところではあるかな。

ただ、拙いながらもこのレビュー記事を読んで頂いて少しでも興味が湧いたのならぜひ買ってみてください。

ぜったいハマりますから!