厭世百合日記

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ギャルと生徒会長・・・正反対の二人の関係を描いた秀作『citrus』

百合姫コミックスから現在既刊7巻まで発売中、2018年にはアニメ化もされ、いま百合姫で最も注目されている作品である『citrus』

やはりアニメ化までされるってことはそれだけ読み応えのある作品というわけで。

ギャルと生徒会長という正反対の組み合わせが変化に富んだ飽きないストーリーをもたらしてくれます。

 

どんな話?

生粋のギャルである藍原柚子と、わけあって柚子の義理の妹となった生徒会長の藍原芽衣。

一見全く釣り合わなそうな二人ですが、一緒に暮らすうちに段々と関係に変化が・・・。

ギャルだけど初恋も未経験なjk・柚子は、親が再婚した都合で女子校に編入することに。

彼氏ができない!と不満爆発の転校初日、黒髪美人の生徒会長・芽衣と最悪の出会い方をする。

その後、偶然芽衣とイケメン担任教師のキスシーンを目撃した柚子。

義理の妹になった芽衣と同室で生活することになった柚子は、なぜか芽衣にファーストキスを奪われ・・・!?

 

1巻裏表紙より

 

こんな人におすすめ

  • アニメを見てハマった人
  • 紆余曲折のある恋が好きな人
  • 長編で読み応えのある百合が読みたい人

 

みどころ

簡単にはいかない二人

義理の妹で同棲・・・!

こう聞くと百合展開は速攻で期待できるのでは!?と思ってしまうものですが、この作品ではそう簡単に上手くはいきません。

まあそりゃそうですよね。

ギャルと生徒会長、本来は対立するべき存在であって惹かれる同士ではない。

特に、普段口数が少ない芽衣の、ふとした突拍子もない言動にしょっちゅう振り回される展開が多いんです。

だから柚子は芽衣との「姉妹」関係を築くにあたって色々と苦労があるよう。

 一方で芽衣は芽衣で柚子のキャラクターだったり、彼女との距離感であったり、何から何まで今までにないことのようで戸惑っている様子。

お互い不器用ながらも少しづつ関係を作っていこうとする二人を、とても興味深く描けている作品だと思います。

 

キャラクターの表情

この作品の登場人物って意外と口数が少ないと思います。

いや、セリフの量が少ないとかそういうのではなく、なんというか、重要なシーンになればなるほどキャラクターの心情表現が言葉じゃなくて表情によってなされている感じです。

もちろん漫画である以上他の作品でも少なからずそういう場面はあるものですが、ことさらに『citrus』ではそれが多い。

特に、全体的に感情表現が乏しい芽衣ですが、その表情からは少なからず彼女の本音というものが読み取れます。

感情豊かなキャラの表情を絶妙に描き分けている作者のサブロウタさんには脱帽です。

いや本当にすごい。

 

本当は純粋な柚子

外見はまさにギャルそのもの、学院の他の生徒からはもはや不良扱いの柚子ですが、実はそのうちに秘めている想いはびっくりするほど純情なんですよ。

芽衣の唐突な言動に翻弄されて、些細なことで一喜一憂して・・・。

作中で描かれる彼女はまさに恋い焦がれた女の子。

だから、言い方はあれですけど、ギャルなのに百合属性っていうこのギャップがすんなりと違和感なく頭に入っていく。

「アンタが・・・!

キスなんかしたからだっつーの・・・!

こんなお姉ちゃんでごめん・・・!」

 

まとめ

というわけで大人気の百合コミック『citrus』のご紹介をさせていただきました。

いや、もうなんというかね、二人がいろんなことを経験していく上で深めていく家族の絆というか、ひょっとしたらそれ以上の何かかもしれませんが、そういう過程を見ていくのが楽しいんです。

現在7巻まで発売中ですが、最新刊読んだ後にもう一度はじめから読み返してみるとホント感慨深くなりますよ。

それだけ7巻分の積み重ねが大きかったということですかね。

もちろん1巻1巻も面白いストーリー展開でサクサク読めてしまうし、続きが気になって仕方がない。

 アニメではそこんところも最初から描かれていますね。

アニメから入った人、是非原作も読んでみてください。

この作品の魅力を100%味わえるし、どっぷりハマれるはずです。

最近の百合作品としては結構続いている方だと思うので、追っかけるのは大変ですが、その分ストーリーの深みというのを十分に堪能できるでしょう。