厭世百合日記

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『星川銀座四丁目』ってどんな作品?あらすじやみどころなどをまとめてみた

私がこのブログを開設してから一番みなさんに紹介したいと思っていた作品があります。

それが、玄鉄絢(くろがね けん)先生の『星川銀座四丁目』という漫画。

百合というテーマを通して、様々な問いを私たち読者に投げかけてくれる非常に読みごたえのある作品で、読後にはしみじみと感動すること間違いなし。

・深みのある百合作品を読みたい

・百合で心を洗い流したい

そんな人におすすめです。

 

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どんな話?

とある事情により、

先生・湊のもとでくらすことになった少女・乙女。

性格も年齢も立場も違う

ふたりが過ごす、

不器用だけど愛しい日々

そんな彼女たちが一緒に暮らすことになった

そのいきさつとは・・・!

 

上巻帯より

 

先生と教え子

小学生の松田乙女の家庭環境は最悪ともいえるもので、両親は事あるごとに喧嘩ばかり。

そんな状況から乙女を救い出したのが、彼女の小学校の先生である那珂川湊でした。

湊は、乙女の両親に代わって彼女を立派に育てようと決意します。

いつか必ず那珂川乙女にしてみせるから

一方で乙女も、真剣に自分と向き合ってくれた湊を慕い、彼女についていく形で同棲をはじめることに。

このあたりの馴れ初めは作品内でとても重点的に触れられており、湊が乙女を引き取ろうと思い立った経緯や、当時乙女が置かれていた立場などもぜひ押さえておきたいところです。

そして二人は互いに協力し、ときに対立しながらもこれから”家族”としてどうあるべきなのかを模索していきます。

 

乙女の成長

この作品は言い換えると、松田乙女というキャラクターの成長物語

湊はともかく、乙女はまさにこれから成長期を迎えようとする女の子、彼女のもとには色んなことが待っているのです。

最初はふわふわと生きていた彼女ですが、中学生・高校生と大人になるに連れて自分の過去、周囲との人間関係、さらには湊に対するほのかな思いなど、様々な試練に直面します。

しかし、そのひとつひとつが彼女を成長させるきっかけ。

その時その時を彼女なりのやり方で不器用ながら乗り越えていくその姿にだんだんと愛着が湧いてくるはずです。

物語が終わる頃には、その名残惜しさと共に「あの乙女がここまで成長したのか・・・」という感動も味わえることでしょう。

 

二人を支える人たち

ところで、この作品って乙女の両親の話や、複雑な恋心のことなどなにかと暗くなりがちな題材を取り上げているんですけど、なぜか鬱展開にはならない。

どこか明るさを残した感じなんですよね。

それはなぜか?

 

湊が学校へ出勤すれば、まわりの先生も彼女と乙女のことを気遣ってくれ、乙女が街にお買い物に行くと、商店街の人に声をかけてくれる。

時々湊の友達が家に遊びに来てくれたり、乙女と仲良くしてくれる人が現れたり・・・。

この作品のいいなって思うところは、乙女や湊だけでなく、彼女らを取り囲んでいるキャラクターたちがとても人間味にあふれているというところです。

とにかくみんなあたたかい人達

たしかに乙女と湊の進んでいる道は険しいものかも知れないけど、それでも困ったときにはいつでも助けてくれる人がいるというのは大変心強いものです。

厳しい中にもぬくもりを残した雰囲気が保たれるのはこういった周りの人達のあたたかさだったんですね。

この周りの人達の心遣いというのは、物語の終盤で思いもよらない展開を生み出すのでぜひここにも注目して作品を楽しんでみてください。

 

とにかく泣ける

 先ほど、この作品は乙女の成長物語であるといいましたが、それだけでなくもちろん乙女と湊の愛のストーリーです。

二人の共同生活をときに甘ったるく、ときにシリアスに描かれており、読んでいると知らず知らずのうちに二人の紡ぐ愛の魅力に引き込まれるはず。

こうなるともう感情移入せずには読めません。

終盤の二人の行く末にはしみじみと感動してしまいます。

そして本当に最後の一コマまで素晴らしい作品です。

これはずるいわ・・・。

 

まとめ

というわけで『星川銀座四丁目』はイチオシの作品です。

テンポ良く進み、でもちゃんと可愛らしいシーンもあって、終盤に向けて一気に盛り上がり、読後にとてもしみじみとくる、そんな作品です。

百合界の不朽の名作と言っても過言ではありません。

ぜひ読んでみてください!