厭世百合日記

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百合アンソロジー『エクレア rouge』で一番好きなエピソード

百合アンソロジー集『エクレア』も早いもので4作品目。

『エクレア rouge』がこの間発売されたとのことで、早速馴染み深い高田馬場の芳林堂書店の百合コーナーから購入してきた。

どうでもいいけど、ここの百合コーナーはそれなりに規模も大きくて、しかも定期的に作品の入れ替えなんかもやってるから結構重宝している。

あそこに遊びに行って、面白そうな一冊を見つけに行くのも最近の楽しみのひとつ。

まあそれはともかくおなじみのこの『エクレア』シリーズ、私は毎度買ってそのたびにお気に入りのエピソードを1つ見つけている。

今回もその例に漏れず、読んでいて「これだ!!」と思えるものに出会った。

それは、カボちゃ先生の「はじめまして、久しぶり」というエピソードだ。

 

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女の子同士の友情のありかた

これは常々Twitterの方でもぼやきまくってるんだけど、私が好きな百合ジャンルのひとつが「女の子同士の友情」だ。

私は、恋愛ってのはあくまで結果に過ぎなくて、その過程の中にある友達以上恋人未満という関係をとても大事にしたいと考えている。

今回の『エクレア rouge』の中で、これにマッチしたのが「はじめまして、久しぶり」だった。

 

小学校時代に互いを「親友」と認めあった2人。

中学からは学校も離れて疎遠になってしまうも、高校生になったある日ふとしたことで2人は偶然にも再び顔を合わせることとなる。

しかしそれはブランクを感じさせるぎこちないものだった・・・。

 

こういった出だしから物語が始まっていく。

面白いのは、この再会があんまり喜ばしいものではないものと描いていることだ。

私のお気に入りの作品である『徒然日和』や『みらいのふうふですけど?』という作品で、再会というのを全面的にプラスに描いていたのとはまるで対照的。

このぎこちなさから始まるエピソードだが、このあと主人公が「親友だった子」との関係、距離感を模索していくのがひとつ魅力的なところ。

その過程のいろんな描写が好き。

プラットホームで話したり。書店で会ったり・・・。

その中で互いが互いに惹かれたところを改めてみつけることになる。

「親友」という枠組みから離れたところから見えてくるものがあるかもしれないと。

そうして彼女らが導き出した答え。

それは爽やかだけれどちょっと悲しい。

ある意味では過去との決別である答え。

深い友情と時の流れとが生み出したほろ苦い思い出を描いた作品だった。

 

そういえばこういう作風をどこかで感じたことがあるなと思って記憶を探ってみると、意外にもいつかの国語の教科書で出てきた作品が思い当たった。

親友だった友達と再会する主人公が、以前との距離感に悩む話。

あらすじはそれぐらいしか覚えていないんだけど、その作品と似ているなと思った。

誰か覚えている人いないかな。

 

 

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まとめ

こういう短編集って自分のお気に入りのエピソードが必ず見つから読んでいてい楽しい。

それに、短編って話が短い代わりに後味をじんわりと楽しめる。

無印、ブラウン、青、赤と来ている『エクレア』

次回作も楽しみだ。