サブカルチャーと百合紳士

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【おすすめ百合作品】『グッバイ・ディストピア』 廃墟を舞台とした退廃的だけど温かい百合

ちょっと退廃的で、ファンタジックな百合を楽しみたい人へおすすめの百合作品が、ひそな先生の『グッドバイ・ディストピア』という漫画。

百合姫コミックスから出版されているので知っている人も多いかも。

いつも学園モノや日常系の百合ばかりじゃつまらないよって人や、「リアルでの生活に疲れた!!!!」って人。

ぜひ一度読んでみよう。

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あらすじ

行き倒れていた「家出少女」と、「世捨て人」の女性が出会った。

二人は、成り行きから行動をともにするようになり、「死んでいる景色」、廃墟をめぐりながら各地を転々としていく。

「世捨て人」はアザミと名乗り、「家出少女」は自らをミズキと名付けた。

これは、そんな二人が何かから逃げるお話。

 

1巻裏表紙より

逃避行という名の旅

とにかくこの物語はなかなか実態のつかめないところも多いんだけど、一つ確かなのは、主人公の家出少女も、アザミと名乗る世捨て人も「何か」から逃げるために旅をしているということ。

きっとそれぞれに家族やら大切な人やらがいて、やらなくちゃいけないことなんかもたくさんあったと思うんだけど、それをみんなパ~ッと捨てちゃって果てのない旅をしちゃうわけだ。

いいなあ。私もそういう風な現実逃避がしたい!

って思わせてくれること請け合い。

きみは「逃げてる」って言ってたけど

旅なんてものは大体現実逃避だよ

アザミ

旅は現実逃避

しかと胸に響く言葉ですわ。

 

退廃的価値観

「退廃的」って言葉がここまで似合う百合作品ってなかなか無いと思うんだ。

多分だけど、この作品って「なんか暗いしツマンネー」と感じる人と「なんか惹かれるなあ~」って感じる人とにはっきり分かれるんじゃないかって思う。

その好き嫌いの分かれ目としては、廃墟が好きかどうかってところが大きいはず。

小さい頃からネットで廃墟の写真をあさっていた私のような性根の腐った人なら絶対に楽しめる!!

 

「退廃的」という意味ではもう一つ面白いポイントがある。

ネット上に有志の作った地図とかもあるし・・・

で、有名になったところは町おこしに利用されたりツアーが組まれたりもする

なんていうか、もう「生きてる」んだよね・・・

そういうところは

アザミ

読んでいるときに「あ~すげえわかるわ」ってなったところだけど、こいつらはただのミーハーじゃなくて本当に「死んだ」人工物が好きなんだなと。

かなりディープな嗜好をお持ちな美少女たちのようだ。

しかし思えばこの作品、この旅のきっかけが現実逃避な上に行き先が廃墟という禁忌的な場所で、それも「死んでいる」スポットを好むという、結構ネガティブな要素多いな。

だけど暗い雰囲気で終わらないのは次に述べる「温かさ」があるからだ。

ふたりの距離

まあ、一応タイトルを【おすすめ百合作品】ってことにしてるのはやっぱり2人の絶妙な距離感が素晴らしいからだよ!

旅の途中で出会った二人。

これって「部活で出会った二人」なんかとは根本的に距離感が違うんだよね。

一緒に旅をする中でたくさんの会話を交わすけど、やっぱり最後は赤の他人なんだなと。

互いの深いところまでは決して足を踏み入れない、あるいは踏み込ませないような距離感。

そこんどころはお互いワケありだから、ね。

でも一緒に食事を摂ったり、自分の心中をポロッと吐いてみたり、決してドライって一言で片付けられないような微妙な感じがいい。

友だち友だち

私は私

世界は広いけど人間はみんな・・・

孤独だよ

アザミ

まとめ

自分退廃的だよって人におすすめ。

なんでこの作品に惹かれるんだろうって考えるときに思い浮かぶのは「こういう現実逃避がしたいから」って結論。

いや~こういう時間もしがらみも放り捨てて放浪したいなあ。

出来れば足腰が自由に動く若いうちに!!

 

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