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競馬が好きなら絶対に読んでおきたい小説!宮本輝著『優駿』

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一端の競馬ファンになって早3年目が経とうとしているが、思えば競馬の関連コンテンツにはほとんど触れたことがなかった。

強いて言うなら2018年春に放映されたTVアニメ『ウマ娘プリティーダービー』をdアニメで何度も眺めたくらいで。

だからある日「競馬を題材にした小説がある」ということを知ったときはめちゃくちゃ興味がわいた。

 

とはいっても私氏、小説というものがあんまり得意じゃなくて、去年の夏だかに「この夏は小説たくさん読むやで~」って意気込んで3冊くらい文庫を買ってみたものの、やっぱりイマイチ気が乗らなくて、未だに本棚に埋もれている。

そんなことであまり期待せずに買ってみたのが、宮本輝という作家が著した『優駿』という小説。

だが、これがびっくりするくらい面白かった!

どれくらい面白かったかというと、普段はどこに行ってもスマホをいじっている私が、電車の中や大学の休み時間、果てには信号待ちの時でもひたすら読み進めちゃったくらい。

そんな小説『優駿』の魅力について簡単に紹介していきたい。

 

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あらすじ

北海道の小さな牧場で生まれた一頭の雄の仔馬。

オラシオンと名付けられるその馬は、緑の大地ですくすくと育ちやがては一人のオーナーに引き取られて、競走馬としての道を歩み始める。

そして、オラシオンの存在は、牧場主や馬主、騎手や調教師など、様々な人間の人生を突き動かしていくことに・・・。

一頭のサラブレッドをめぐる、群集劇が幕を開ける。

 

競馬界をいろんな視点から

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まあこの小説の魅力はいろいろあるんだけど、一番は「騎手やオーナーの視点から競馬界を覗くことができる」ところかな。

やっぱ我々ってどんなに競馬が好きだとしても、「ファン」っていうフィルターからしか競馬を見ることができないんだよね。

宮本輝はこの小説を執筆するにあたって、生産者や騎手、オーナーなど様々な競馬サークルの人間に密着取材をやっている。

例えば、競馬場のオーナー席の様子なんか我々は全く知らないわけだけど、小説の中でその雰囲気を味わうことができる。

「騎手って普段こんなことやってるんだ」とか「調教師って色んな人がおるんやなあ」とか、新しい発見ばかりで読んでいて楽しい。

白熱のレースシーン

やっぱり競馬がテーマだから!

そりゃレースシーンもいっぱい出てくるわけだが、これがいちいち緊張するんだよね。

小説なのにここまでハラハラできるなんて思わなかった。

特に最後のシーンは映画を見ているんじゃないかってくらい手に汗を握りっぱなしで・・・。

すげー気になってちょっと先の文を飛ばして読みたくなるのを必死で抑えてたなあ。

気分は本物の馬券を買ってるレース。

こういう風に、ちゃんとファンよりの視点も用意されているところも嬉しいポイントかな。

それぞれにとっての競馬

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数多の登場人物が出てくるこの作品。

競馬に対する認識もまさに十人十色といったところ。

そこに淡い祈りを託す者もいれば、ただひたすら目先の利益を見出そうとする者もいたり・・・。

みなさんが持っている認識に近い人物は出てくるかな?

自分にとっての競馬ってなんだろう?」って考えるきっかけにもなるかも。

まとめ

というわけで、『優駿』の紹介を簡単にしてみたが、いかがだっただろう。

競馬にちょっとでも興味がある人なら、本当にスラスラと読み進んじゃうはず。

マジでおすすめ。

で、読み終わったあとに「いつ書かれたのかなこれ」って思って巻末を見てみたらびっくり。

平成元年だって。

まだオグリキャップが現役だった頃の小説だったとは・・・。

全く古さを感じない。

 

というわけで、宮本輝著『優駿』の紹介でした。